2020年スパイクレスシューズ バイヤーズガイド
2020年のスパイクレスシューズテストは、これまでにないくらい非常に実り多いものとなった。
絶え間なく進歩する技術、激化する競争によって真のNo.1を決めるのは至難の業だが、言い換えれば今こそがゴルフシューズを購入する絶好の機会だと言える。
少し前なら、スパイクレスシューズを選ぶことは、“妥協する”ことを意味したが、そのような時代はもう終わった。
今年のベストスパイクレスシューズに選ばれた商品は、決して「安定性」と引き換えに「快適さ」を、「スタイル」のために「価格」を犠牲にしていない。オフィスからゴルフコースまで履けるのがスパイクレスシューズだが、ポイントは多様性だけではない。トップ10のシューズはどれも、ゴルフシューズに求めるすべてを備えている。
最高クラスの快適さ-ニューバランス FRESH FOAM LINKSSL
ニューバランス「Fresh Foam Links SL」の良さは、全体的な快適さだけではない。「Foam Links SL」は、安定性とトラクション(グリップ力)でトップを獲得し、全体的に優れたオールラウンドスパイクレスシューズとして認められた。
スパイクレスシューズに欠かせない要素
快適さ
他の靴やアパレルと同様に、最も重要なのは“正しいサイズ”選びだ。多くのブランドが、靴のサポート機能の他に、ハーフサイズや靴幅にオプションを揃えている。ルックスやブランド名だけに惑わされないでほしい。豊富な選択肢から、求める“スタイル”と“快適さ”が備わったシューズを必ず見つけることができる。
快適さ重視の人には、ニューバランス「Fresh Foam Links SL」をぜひ試してほしい。また、「Fresh Foam」に匹敵するくらい快適なのは、スケッチャーズ「Go Golf Elite 4」やイネシス「Dry Grip」と「Waterproof」だ。
トラクション(グリップ力)
これは、スパイクレスシューズが出始めた当初からよく知られる機能だ。本当か否か、スパイクレスシューズのトラクション(グリップ力)はさほど優れていないと言われる。ウェットコンディションでは一部当てはまるが、今年選ばれた最高クラスのスパイクレスシューズは、コースが柔らかくてもグリップ力を維持する優れものだ。
あらゆる天候でのトラクション(グリップ力)性能を気にするなら、イネシス「Waterproof」またはアディダス「Codechaos」を試してほしい。一方、しっかりとしたトラクションに加え、足の動きを最小限に留めたい人には、アンダーアーマー「HOVR Show SL GTX」がおすすめ。
安定性
スパイクレスは、従来のスパイクシューズよりも「安定性」に欠ける傾向がある。これは、初期のスパイクレスシューズが、「快適さ」に加えて足の「動きやすさ」を可能にすることが目的だったため、意図的に安定性を犠牲にしてきた。とはいえ、「安定性」に求める理想のレベルはゴルファーによって異なるため、自分の足が靴底の端からこぼれ落ちるほど不安定であってはならない。
スパイクレスシューズの人気が高まるにつれ、ライフスタイルデザインと、より元来のゴルフシューズに近い要素を組み合わせる必要性が出てきた。その結果、「安定性」も重視した、様々なオプションが増えている。そうすることで、カジュアルなジムシューズのようなルックスが少し損なわれるのは仕方がない。今では、ゴルフシューズの安定性を兼ね備えたスパイクレスオプションを揃えることは常識になっているほどだ。
究極の安定を求めるゴルファーには、アンダーアーマー「Hovr Show SL GTX」とフットジョイ「Pro SL Carbon」を検討してほしい。イネシスの「Waterproof」もまた賢い選択だと思う。
プロによるアドバイス-もっと通気性がほしい?
シューズに通気性を求めるゴルファーには、「ニット」テキスタイルを取り入れたシューズがお薦めだ。アディダス「S2G」のような靴は、 通気性があり軽量であるだけでなく、ほとんどメッシュのような素材で作られているのに完全に防水という優れもの。
プロによるアドバイス-『BOA』がおすすめ
『BOA / DISC』製品はスパイクレスデザインではあまり一般的ではないが、これらのクロージャーシステムは、紐バージョンとは一味違うフィット感が得られる。紐付きのモデルがしっくりこない場合は、『BOA / DISC』クロージャーシステムを試してみる価値はあるが、その代わりに高額であることは覚悟しよう。
他のアドバイス
・誰もがゴルフシューズに安定性ばかりを求めるわけではない。色々なシューズを試して、どの位の安定性が最適かを判断してほしい。
・最大限の安定性がほしい、または必要だと思う場合は、中央セクションに「ケージテクノロジー」採用したデザインを探すと良い。これはスパイクシューズでは一般的だが、各シューズメーカーは、安定性の向上を狙ったこの技術をスパイクレシューズにも応用し始めている。
・メーカーによって、サイズが異なる場合がある。試着できない場合は、メーカーのサイズ表をチェックして、正確なサイズを探そう。
・スパイク、スパイクレスに関係なく、足のサイズを測定し、適切なサイズを購入すること。
・トラクション(グリップ力)機能が劣る靴では最高のゴルフはできない。いいプレーには、「トラクション(グリップ力)」がマストだ。
・一般的に、スパイクレスシューズは、スパイクの強いシューズよりも芝生にやさしい。それを考えるなら、スパイクレスを選ぼう。
ヘッドスピードを高めるゴルフシューズ
フィットジョイによると、適切なゴルフシューズを履けば、ヘッドスピードが最大1.3m/s上がる可能性があるという。
最高のトラクション-イネシス WATERPROOF
「トラクション(グリップ力)」が最優先事項である場合、イネシス「Waterproof」シューズは機能的にも経済的にも優れたオプションだ。どんなに激しくスイングしても、雨でも晴れでも、足元はしっかり固定されたままだ。他のイネシスシューズと同じく快適さは申し分なく、わずか79.99ドルという安さで価値は十分ある。
2020年 ベストスパイクレスシューズ FAQ
Q:ゴルフシューズにかけるべき金額は?
A:デザイン性に優れたフル機能のゴルフシューズを80ドルほどで探すのは難しくないが、トップにランクしたシューズの大半は150ドル前後が相場だ。年に数回しかプレーしないゴルファーは、低価格で自分に合ったシューズが見つけられるかもしれない。しかし、節約して「快適さ」を諦めるようなことは絶対しないでほしい。
Q:スパイクレスシューズを購入するとき、注目すべき機能は?
A: 「快適さ」が最も重要な要素で、次に「トラクション(グリップ力)」が続く。「安定性」も考慮すべき点だが、ゴルファーによって求める「安定」のレベルは異なる。これら3つの機能性を確認した後、「スタイル」の要素を考える。
Q:『BOA / DISC』テクノロジーはレース(紐)より優れているか?
A: 『BOA/DISC』テクノロジーは、スパイクレス設計ではあまり一般的ではない。一部のゴルファーは、伝統的な紐靴よりも最新のクロ―ジャーシステムを好むが、それが全員に当てはまることはない。BOA/DISCのユーザーからは、ラウンド中に靴が緩むことがあるという声もある。締め直せばいい話だが、ラウンド中にそれを心配したくはない。また、靴紐が切れた場合は簡単に交換できるが、クロージャーシステムの保証交換には時間がかかることがある。
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