2021年レディース用プレミアムグローブ バイヤーズガイド
グローブを購入する際、たまたま目に入ったグローブを買うような人がいたら、もっと厳しく選んだ方が良い。
女性向けの「プレミアムグローブ」は１枚のレザーから作られ、通常、「カブレッタ（高級羊革）」や「超高級カブレッタレザー」が使われる。これらのレザーは、一般的に市場で最も柔らかいと言われる素材だ。
一方、「パフォーマンス（高機能）グローブ」は、カブレッタと合成皮革のような通常２種類以上の素材で構成されており、より柔軟性を持たせるために「Lycra（ライクラ）」と呼ばれる伸縮性の高い生地が使われている。「パフォーマンスグローブ」の方が一般的に耐久性に優れるのが特徴だ。
「レディース用プレミアムグローブ」をテストしたのは今年が初めてだったが、トップをかけた激しい争いが繰り広げられた。柔らかいレザーからフィット感抜群のグローブまで、今回のテストでは読者の皆さんのニーズを全てカバーしている。
勝者−フットジョイ「STASOF（ステイソフ）」
柔らかい「着け心地」や、手とグリップの一体感を求めるなら、フットジョイ「StaSoft」がお薦め。圧倒的な性能から間違いなくトップに選ばれる商品だと言える。「StaSoft」は複数の測定項目を制覇し、強豪ぞろいのブランドを押しのけ2021年『Most Wantedレディース用プレミアムグローブテスト』で1位に輝いた。
・「フィット感」1位
・「快適性」2位
・「着け心地」1位
・「グリップ力」1位
最も快適なグローブ−イネシス「TOUR（ツアー）」
最も快適なグローブをお探しなら、イネシス「Tour」がイチオシ。非常に滑らかなソフトレザーがグローブの内側・外側に使われ、全くグローブを着けていないような感覚をもたらす。「グリップ力」も加わり、最高のグローブが手に入る。
専門家によるアドバイス－グローブにフィッティング？
グローブは、あなたとゴルフクラブをつなぐ唯一のものだ。適切な「フィット感」が求められるし、新しいグローブなら1/4インチ（6.35mm）ほどマジックテープの余白を残した状態から使い始めるのがベストだ。いずれ生地が伸びてしまう。大きすぎるグローブは、パフォーマンスを犠牲にするだけでなく、耐久性も下がる。つまり、サイズが適切でないと、パフォーマンスが低下するどころか、余分な出費を強いられるというわけだ。
その他の注目グローブ
バイス「Pure（ピュア）」：バイス「Pure」は、テストしたグローブの中で最も薄いレザーを使っている。夏の暑い日でも、この羊革のおかげで通気性が良い。「Pure」のスタイルは若々しいがプロ仕様で、どんなゴルファーにも似合うデザインだ。
コブラ「Pur Tour（ピュアツアー）」：「Pur Tour」は、全体的に「着け心地」の良いグローブだ。抜群の「グリップ力」により、寒い小雨の日でもしっかりとクラブを固定してくれる。
グローブに欠かせない機能
快適性
考え方は2つあり、どちらも好みの問題だ。薄いレザーを好む人もいれば、厚いレザーが持つ耐久性と引き換えにわずかな「着け心地」の差を妥協する人もいる。各グローブをテストして、不快感を引き起こし、耐久性を低下させる可能性のある“不適切な縫い目”や“余分な生地”がないことを確認する。
「快適性」をグローブに求めるなら、フットジョイ「StaSof」や、イネシス「Tour」や、タイトリスト「Players」、を検討するとよい。
フィット感
「フィット感」に優れているグローブとは、手のひらから指にかけてぴったりと合うものだが、特に握りこぶしを作った時に、そのフィット感が阻害されないのも特徴だ。さらに、マジックテープで締めると、テープに1/4インチ（6.35mm）の余白ができるはずだ。また、中には「サイズ」に対する品質管理が杜撰（ずさん）なメーカーもある。「ラージサイズ」なら全ての「ラージサイズ」が同じ寸法になるのが理想だが、そうとは限らない。自分の手にジャストフィットするグローブを求めるだけでなく、真剣に取り組むゴルファーなら「一貫したサイズ管理」を行うブランドにこだわるべきだ。
2021年「フィット感」No.1のプレミアムレディースグローブは、フットジョイ「StaSof」とタイトリスト「Players」。バイス「Pure」も優れた「フィット感」がある。
グリップ力
グローブを着けないという人がいたら、このガイドは必要ない。実際には、圧倒的な数のプロがグローブを使用する。それはなぜか？グローブは、クラブと手との接点（＝グリップ）を安定させてくれるからだ。グローブによってこの接点が安定していれば、コントロールを失うことなく、自信を持ってスイングできる。
「グリップ力抜」群のグローブといえば、フットジョイ「StaSof」だ。その他、タイトリスト「Players」とイネシス「Tour」もグリップ力に優れる。
2021年レディース用プレミアムグローブ−機能性
「着け心地」が最高のグローブ−フットジョイ「StaSof」
フットジョイの「StaSof」は今年の総合１位に輝いたが、「着け心地」でもNo.1に選ばれた。一貫した「フィット感」と高性能な作り（構造）に加えて、最高級カブレッタレザーを使用しているため、１枚は持っておきたいグローブに仕上がっている。
さらなるアドバイス
・サイズはメーカーによって大きく異なる。自分の正しいサイズを知っていても、新しいグローブモデルへの変更を検討している場合は、購入前に試着することをお勧めする
・「クロージャーシステム（固定方法）」の品質は、すべて一貫しているわけではない。しっかりと固定した状態が続くグローブを選ぼう。品質の低い「ベル（マジックテープ）クロージャー」は、時間の経過とともに劣化する。しっかり固定できないグローブは役に立たないも同然だ
・スタイルの好みはゴルファーによって異なるが、適切な「フィット感」を見つけることが必要不可欠。自分に合ったグローブは、「最高のパフォーマンス」、「快適性」、「耐久性」を提供してくれる。
・手のひらが広く、指が比較的短いゴルファーは、カデットサイズのグローブを探そう。残念ながら、カデットサイズを提供しているモデルは限られているのだが
・薄いレザーは手触りが良いが、厚い素材のグローブよりも早く擦り切れる。もし薄いレザーを好む場合は、時間の経過とともにより投資が必要になる。今年のテストで最も薄いグローブは、タイトリスト「Players」だ
テスト方法
各々のゴルファーのニーズに最も合うグローブを見つけてもらうため、完全に独自のテストプロセスを採用。機能はくまなく確認、細部に渡りチェックし、余すことなくすべてを調べた。
測定項目
厳格な手順の基、すべてのグローブを1つ1つテストにかける。
グローブで考慮する測定項目は、「フィット感」、「快適性」、「着け心地」「グリップ力」の4項目だ。
2021年レディース用ベストプレミアムグローブ−結果
2021年レディース用ベストプレミアムグローブ−FAQ
Q：グローブにはいくらかけるべきか？
A：2021年は安価なグローブを求めるゴルファー、さらに究極の性能を求めるゴルファーにとっても素晴らしい選択肢に恵まれた年だった。究極の「性能」と「品質」の一貫性を求めるなら、グローブ1枚につき25ドルから30ドルはかけて欲しい。
Q：正しい「フィット感」とは？
A：決まり文句だが、正確にフィットするグローブというのは、実際には“第二の肌”のように感じる。手のひら、指、または手の甲に余分な素材があってはならない。グローブはいずれ伸びるものだ。おろしたてのグローブは手にぴったりとフィットし、しっかり固定してもマジックテープが1/4インチほど見えているのが理想となる。ぜひ、このガイドを参考にしてほしい。
Q：グローブを着用する必要はあるか？
A：グローブを着用するかしないかは個人的な好みの問題。素手でプレーすることに誇りを持つ人もいて、総じてグローブ代を節約することができるが、注目すべき点は世界のベストプレーヤーが全員グローブをしていることだ。自分の手にしっかり合うグローブは、温度、湿度、汗などに関係なく、クラブと手の接点をしっかり安定させる役割を果たす。
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