ゴルフ用品の中には、『Most Wantedテスト(MyGolfSpy独自のランキング)』 や『バイヤーズガイド』などで、大きく取り上げていないものの、まだまだ魅力あるギアがたくさん存在する。
これらの隠れた名品にどんな性能や機能が隠されているのか、読者の皆さんなら興味があるだろう。そこで、「We Tried it(トライ)」シリーズと称してこれらの商品を取り上げ、広告通りの性能が備わっているのか検証してみることにした。
検証した商品
フットジョイ「ツアー アルファBOA」ゴルフシューズは、2022年『Most Wantedゴルフシューズランキング』でトップを獲得したゴルフシューズの「シングルBOA(ボア)」バージョン。“シングル“と言うのはもちろん、「ダブルBOA」バージョンもあるたからだ。
テストしたのは?
毎度お馴染みMyGolfSpyの記者兼編集者のトニー・コビー。自称BOA(ボアシューズ)マニアで、やや幅広の足をしている。ファンとまではいかないが、フットジョイの商品は幅広(時には超幅広)に作られていることが多いため気に入っている。
フットジョイ「ツアー アルファ BOA」ゴルフシューズについて
以前の「WeTried It(トライ)」レビューとは異なり、今回は非常にシンプルだ。フットジョイ「ツアー アルファ」ゴルフシューズは、申し分のないスパイクシューズと言える。このシューズは、オフィスからコースまで使える万能シューズではない。
むしろ、ゴルフコースでのみパフォーマンスを最大化することができる。今時珍しいでしょ。ゴルフ場にありがちなあらゆる地形での「安定性」や「トラクション(グリップ力)」、そして「快適さ」を発揮してくれるシューズだ。
何度も言うが、フットジョイ「ツアー アルファ」ゴルフシューズは、今年の『Most Wantedランキング』のスパイクカテゴリー部門で最優秀賞を受賞した。フットジョイは通常ランキングのトップに入ることはないが、、「ツアー アルファ」は長年の勝者であるアディダスを負かすことができたのだから、大したものだ。
私は特に、ワイドサイズが用意されているといった理由からフットジョイを好んではいるが、アディダスに勝ったなんて・・・。とにかくフィットジョイから目が離せない。
「ツアー アルファBOA」ゴルフシューズは、2色展開(ホワイト/グレーとチャコール/グレー)。ホワイトとブラックは靴ひも仕様のみ、チャコールグレーはBOA限定だ。カラーの展開が限定されていることは少し残念だが、BOAにいろんなサイズがあるのは嬉しい。
また、これまで同様「ツアー アルファ」BOAバージョンは30ドル高い(レースが189.99ドル、BOAが219.99ドル)。どちらも2年間の防水保証付き。30ドルも高いから、BOAではなく紐にこだわる人もいる。
BOAフィットシステム
アディダス「Tour360 22 BOA」ゴルフシューズの時に述べたように、市場にはいくつかの異なるBOAの種類がある。一部のメーカーではあるタイプのBOAの独占権について交渉しており、BOAをシューズのどの部分に配置するか、ということでさえ独自の権利になる可能性がある。
「ツアー アルファ BOA」は、微調整が可能だ。ただし、アディダス「Tour360 22 BOA」のような「Li2ダイヤル」とは異なり、“微調整”に留まる。ダイヤルを回し過ぎると、戻すことができないため、完全に緩めなければならずもう一度やり直すことになる。それでも、靴ひもを結ぶよりも何倍も、、、いや50倍早いはずだ。
同社はヒール位置のBOAに対する独占権を保有しているため、他のモデル同様に「ツアー アルファ」ゴルフシューズにも採用されている。
フットジョイ「ツアー アルファ BOA」ゴルフシューズのテクノロジー
「ツアー アルファ BOA」ゴルフシューズの技術は非常に簡単だ。「BOA」に加えて、「パルサーLP」スパイク、独自の「OPS(最適化されたパフォーマンス・スタビライザー)」安定性システム、および適切な「フィット感」と「快適さ」をもたらす設計。
メッシュとレザーは現在ゴルフシューズ界で大流行しているが、「ツアー アルファ BOA」はPittards社製の防水「ChromoSkin」レザーアッパーを装備。
スタイルに関して
スタイルに関しては、アディダス「Tour 360 22 BOA」とよく似ている。具体的には、タン(ベロとも言う)とBOAワイヤーをカバーするフラップ部分だ。これがあまり格好良くないと思う人もいるかもしれないが、進化とは時間と費用がかかるもの。
いつの日か、このスタイルが当たり前になるだろうし、正直に言ってわざわざ紐を結ぶくらいならこのスタイルでも気にならない。
技術はどんどん進化するぞ。今の波に乗っておこう。
スリップオン
「ツアー アルファ」はモダンスタイルだが(BOAシステムにより)、スムーズに足が入る。靴べらなんて無用だ。さらに3回も足を通せば、さらに簡単に履けるようになる。
「ツアー アルファBOA」ゴルフシューズの履き心地とフィット感
ゴルフシューズの「フィット感」と「快適さ」に対する私の考えは、アディダス「Tour 360 22 BOA」レビューで詳しく書いた。「ツアー アルファ」に関しては、足が痛くなった時のための予備用の靴を用意せずに18ホール歩くことにしたのだが、箱から出してすぐの状態で非常に快適に歩くことができた。
アップダウンがあるコースを歩いても、心配はいらない。
細かな点にも触れよう。すでに述べたように、私の足の幅はわずかに大きいだけなので、若干広めに作られている靴であれば標準幅の靴でやり過ごすことができる。
「ツアー アルファ BOA」ゴルフシューズの最初の印象としては、ワイドサイズ基準から見てもまだ広い方だ。私は他にもワイドサイズのフットジョイを5足所有しているが、「ツアー アルファ」はその中で最も幅が広い。
最近気づいたのだが、私の左足は右足より少し太いようだ。「ツアー アルファ BOA」は、左足のフィット感は完璧で、右足は少し広すぎるように感じた。
残念ながら、靴はペアで販売されており片足ずつバラバラで売られてはいない。「ツアー アルファ」で歩いてみると、私の場合は右足が標準幅で、左足が幅広というのが理想の組み合わせだ。
フットジョイはこの記事を見ているかな?ゴルフシューズにもフィッティングを採用してくれないかな。
また、サイズに関しては「ツアー アルファ BOA」はサイズ通りだ。注目したいのは、BOAのダイヤルに驚くほど多くの段階があるため、右の靴は確かに大きく感じたがベストなフィット感に合わせることができる。
「ツアー アルファBOA」ゴルフシューズで18ホールを歩く
ゴルフシューズの「快適さ」に関連して、私は特にかかとの水ぶくれが気になる。確かに、「フィット感」の悪い靴や「デザイン」の悪い靴は、締め付けられたり、こすれたり、足を傷つける可能性を大いに含むが、かかとが最も弱い部分だと思っている。
正直に言って、「ツアー アルファ」はかかと部分がとても快適だ。不満を言えば、ヒールカップが少し高いことくらいか。しっかりとヒールをカバーするには、ローカット(短い)ソックスを少し引っ張り上げる必要があるが、これは長いソックスで解決できるため、大したことはない。
ラウンドを進めるにつれて、右足の母趾球の外側だけに痛みを感じた。疲れに影響を及ぼすほどではないが、ラウンドを通して痛みが続いた。さらに18ホール歩いても問題ないレベルだが、望ましくはない。左足には全く問題がなかったので、サイズの問題かもしれない。
パフォーマンスで言うと「ツアー アルファ」は安定したゴルフシューズだ。「安定」とは、時に厚い靴底で得られるが、決して下駄を履いているような感じではない。「トラクション(グリップ力)」と「安定性」はとても優れている。
フットジョイの宣伝文句通り、性能は素晴らしい!私たちにとってはこれが一番重要なことだ。
フットジョイ「ツアー アルファ BOA」ゴルフシューズ − まとめ
で、この先どうしようかな。
「ツアー アルファ BOA」ゴルフシューズは好きだが、こよなく愛せるかどうかは分からない。なぜなら、左足だけが気に入ったからだ。
次回は、薄手のコットンではなく、厚手のウールの靴下を履いて履き心地を試そうかな。
このシューズの良い所は、履きならす必要がないこと。あとは、右足にしっかりフィットする方法を見つけ出さなければ。
引き続き乞うご期待。
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