ゼクシオ「REBOUND DRIVE(リバウンドドライブ)」- 重要ポイント
・ゼクシオのターゲットゴルファー向けに設計された3ピースソフトボール
・柔らかいレイヤー(層)と硬いレイヤー(層)を交互に使用
・独自の“パール光沢”仕上げ、3色のオプションと4色のコンボパック
・1ダース49.99ドルで、発売中
新発売のゼクシオ「Rebound Drive(リバウンドドライブ)」ゴルフボールについて本日お伝えする内容は、すべて特殊レンズを通して見る必要がある。もしあなたがゼクシオのターゲット層ではない場合は、このボールを検討する理由はない。
ただし、ゴルファーはいつか歳を取り、最終的には“そこ(ゼクシオ)”に行き着くのだ。今ではない、というだけの話だ。
ヘッドスピードが「33.5m/s~42.5m/s」の範囲内なら、まさしくゼクシオのターゲット層だ。その性能が他のモデルと比べてどう異なるのかはまだ証明できていないが、「リバウンドドライブ」が候補リストに入るかどうか検討してもらうだけの情報は提供できると思う。
ゼクシオ「リバウンドドライブ」とは?
ゼクシオのゴルフボールを使ったことはおありだろうか?他のゼクシオのラインナップと同じく、価格は目を見張るものがあり、一部のモデルは1ダース80ドルにもなる。ただし、ここ最近のモデルはタイトリスト「ProV1」と同じ価格帯で落ち着いている。
新「リバウンドドライブ」は、ゼクシオのクラブと同じ原理で、低~中ヘッドスピードの特定のゴルファー向けに設計されている。
つまり、対象はシニアと女性ゴルファーに絞られる。
「『リバウンドドライブ』は、ヘッドスピード33.5m/s以上のゴルファーを対象としている。『ゼクシオ12』ユーザーと、『ゼクシオプライム』よりも高ヘッドスピード向けの『ゼクシオX』ユーザーの両方を網羅するように設計した。」とはゼクシオのプロダクトマネージャーであるアメリア・デラザー氏。
※「ゼクシオ12」:低~中ヘッドスピード向けに設計(ヘッドスピード35.8~40.2m/s)
「ゼクシオプライム」:低~中ヘッドスピード向けに設計(ヘッドスピード35m/s以下)
「ゼクシオX」:軽量の「ゼクシオ 12」と超軽量の「ゼクシオプライム」よりもヘッドスピードが速いと自認しているベテラン上級者向け
今回のボールで実現したかったのは、低~中ヘッドスピードの人が好む“柔らかい”打感を保ちながら、ティーショットで飛距離が出せるだけ“硬い”ボールを作ること。また、ドライバーではスピンがかかり過ぎず、一方グリーンでは十分なスピンが欲しい。
ボールメーカーならこれらすべてはチェック項目だ。多くのゴルファーがプロでない限り、ボールはそれほど重要ではないと信じているが、結局のところどちらも真実ではない。
ゼクシオが、スピンコントロールを可能にした“柔らかく”、かつ“硬い”ボールを作る術を発見したのかどうかは分からないが、彼らの功績としてひとつ認めたいことがある。
ゴルフコースに散らばるボールのように、大胆にカラフルな色を揃えたことだ。
「リバウンドドライブ」の詳細
「リバウンドドライブ」が『リバウンドフレーム』によく似た響きなのは偶然ではない。『リバウンドフレーム』は、ゴルフクラブの「柔軟な部分」と「剛性のある領域」を組み合わせたスリクソン/クリーブランド/XXIOの独自技術のこと。柔軟性を高め、より弾力を促進する。
「リバウンドドライブ」も同じ仕組みだが、唯一異なることがある。
「すべてはコア、中間層、カバーまで軟性と剛性を適切に配置し、飛距離、打感、スピン量の最適化を図ることに尽きる。」とデラザー氏。
「リバウンドドライブ」は3ピースボールだ。同社によるとコンプレッション(硬度)は78で、柔らかい部類に入る。技術的には、ソフトカバーで、硬く弾力性のある中間レイヤー(層)、内側が柔らかく徐々に硬くなる『ファストレイヤー』コアを備えている。彼らはこれらを「フレックスゾーン」と呼ぶ。
「『フレックスゾーン』は、コア、中間レイヤー(層)、カバー密度の違いを表す。柔らかいコアに硬い中間層を組み合わせると、ティーショットの飛びや飛距離の改善が見られることを発見した。さらに、ソフトカバーにより打感とスピン性能が高まる。レイヤー(層)ごとに柔らかさや硬さを特定の順序で正確に変えることで、ターゲットゴルファーのパフォーマンスを最大限に高めることができる。」(デラザー氏)
前世代のゼクシオボールは、『ファストレイヤー』コアを非常に柔らかい中間レイヤー(層)で覆い、カバーは比較的硬いのが特徴だった。「リバウンドドライブ」はそれとは逆で、コアの一番外側よりもさらに柔らかいカバーで非常に硬い中間層を覆っている。
「より高い打ち出しとティーショットからの低スピンが可能になり、より速いボール初速が得られるはずだ。グリーン周りでは、柔らかい打感やチップショットでの違いに気づくだろう。」(デラザー氏)
「スーパーソフトRB」
同社は、「リバウンドドライブ」のカバー素材を「スーパーソフトRB」と記載している。「RB」は「Re-Bound」の略だと推測できるが、間違っていた。彼らは柔らかさと弾力性を兼ね備えた革新的カバーと言っている。しかし、正確には「スーパーソフトRB」の正体はどこにも記載されていない。
最終的にこのカバーの正体は、「ソフトアイオノマー」であることがわかった。
ということは、ウレタンボールのようなスピン性能が得られるのか?弾道測定器を使えば分かる話だが、見かけでは、同レベルのスピンをもたらすアイオノマーボールを想像するのは難しい。
少なくともソフトアイオノマーカバーと硬い中間レイヤー(層)の違いが「リバウンドドライブ」にスピン性能をもたらすのではないか。私たちが独自に行ったコース上のテストでは、球がしっかり上がりグリーン上で止まるというスピンの特性がしっかりと見られた。
また、ディンプルパターンはスリクソン「Z-STAR」や「Q-STAR」ボールと同じ『高弾道338スピードディンプル』を搭載。最大の違いはディンプルの深さだ。対象のヘッドスピードは低~中なので、ディンプルは浅めに設計されている。浅いディンプルは、高い打ち出しと飛びを促進する。
大胆なカラー展開
先ほど、このボールはとても大胆(派手)だと述べたが本当にその通りだ。
スリクソン「Q-STAR DIVIDE」やボルビック「Marvel」コミックボールと同じくらい大胆なカラーデザインだ。また、ロゴはかなり大きく、独自の仕上げが特徴的。
「美しいパールのような光沢仕上げにしたおかげで、これまでにない独特のルックスに仕上がった。」とデラザー氏。
その通り、仕上げはマットっぽくも、ギラギラした感じもない。「パールのような光沢」とはよく出来た表現だ。そしてロゴがさらに大胆に(大きく)なったと知ったら、従来のゼクシオボールファンは嫌悪感を示すかもしれない。
しかし、ルックスは間違いなくゼクシオブランドを象徴している。とにかく、従来とは一線を画すデザインだ。
次に、パッティングアライメントについて触れておこう。単に「アライメント補助」と呼ぶにはよく出来過ぎているため、「アライメントセンター」と呼んだ方が適切かもしれない。
「次に気づいたのが、アライメントラインのトレンドだ。長くて太い線はターゲットに合わせやすく、垂直線はパターフェースをスクエアに合わせるのに役立つ。」(デラザー氏)
これでパターを沈められるかは分からないが、ミスをしにくくなるのは確かだ。
ゼクシオ「リバウンドドライブ」:カラー、価格、販売予定
ゼクシオ「リバウンドドライブ」にはバラエティーに富んだスタイルが揃う。「Premium White(プレミアム ホワイト)」は、パールのような光沢のある白に、ゴールドを施した文字が特徴的。アライメントセンターには、ゴールドが被せられている。
「Lime Yellow(ライム イエロー)」は従来の「Tour Yellow(ツアー イエロー)」を光沢仕上げにしたタイプで、同じく黒文字にゴールドが施されている。「Premium Pink(プレミアム ピンク)」は、白の光沢仕上げにピンクの文字が入っている。
さらに、「ライムイエロー」と「プレミアムピンク」の各スリーブに加えて、「オレンジ」のフルカラーボールと「ルビーレッド」を合わせた4色のアソートパックも販売される。
「リバウンドドライブ」の価格は49.99ドルだが、ゴルファーがアイオノマーボールに「Pro V1」と同じ料金を支払うかどうかという疑問は確かに残る。他のゼクシオ製品と同様に、その価値がターゲットゴルファーの目にどう映るかが問題だ。
ゼクシオ「Rebound Drive(リバウンドドライブ)」ゴルフボールは現在発売中。
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